才能ない脳

かわいい自分を演出するためだったのにいつのまにやらゲボの掃き溜め

花束を君に

□加速

 いろいろなことが突然動き出した。前回の記事を書いてからの20日ほどで僕は少し変性したように思う。かわいい自分を取り戻さなくては、と思って、焦ってブログを書いている。かわいい自分なんて、いつの日もいたことなかったけど、なら、なにを探しているのか、わからないけど。とにかく、なにもしないことからうまれる焦燥感とは別の、違う焦りが僕を襲っている。どうしよう。処理が出来ない。間に合わない。ああ、これが、あの。

 (生活が善くなりますように、と受けたバイトの面接では週5の夜勤を命じられ、今からいつぺシャッと潰れてばっくれようか逆算しているし、せめて自分を好きになれますように、と願って買った黒のフォークギターも、すでに薄くホコリを纏っている。3カポ。)

□膨張

9/13、9/27

 この2回で、通院している精神科で心理検査を受けた。WAISの数唱・逆唱ができなくて、あ、音声系がダメなのかもしれない、と気づいてしまった。大学の講義でやったはずのロールシャッハでもなんか的外れなことばかり言っていたし、もしかして、アタマ、悪くなってるんじゃないか?nou ni tokeru asobi?

 (夢をみるのも自由、恋をするのも自由、この場合の自由とは、許可されている、よりも少しよわい意味で、推奨されているのとはもっと違う)

 病院の先生は、週5の夜勤について、勧めない、無理だなって思ったら早めに辞めること、と言っていた。身体だけは壊さないようにね、とも言っていたけれど、こんな身体に価値があるとも思えない。ただ、病気になると金がかかるということは知っている。金は親が出す。

 (ゲイセクシャルがペドフィルやネクロフィル、ズーフィルとおなじくらいいけないことで、社会がそれを認めなくても、僕はいくらでもアンダーグラウンドで行為をする、恋をする)

9/27

 宇多田ヒカルの新譜を買った。「花束を君に」が好きだったから。彼女のオリジナルアルバムを買うのは、実はこれが初めてです。田舎にはサブカルチャーどころかカルチャーがないよ、カルチャーセンターはあるのにな。だから僕は宇多田を食べる。御馳走だとおもう。世界中が雨の日も君の笑顔が僕の太陽だったよ、

□dreamless

9/16-22

 懲りてない、また東京へ行ってきた。大丈夫。もう過剰な期待はしていないから。自分の都合のためにまたたくさんの嘘をついて大人から金を巻き上げた。言葉が悪すぎる。でも本当。主な目的は大森靖子の生誕祭と、山口のフォロワーと会うこと。

 アコギを見た母親が激昂して口論になったので予定よりも2日早く家を出た。おかげで会えないはずの会いたかった人に会えた。宿も金銭面もどうにかなったのでいいや。

 山口のフォロワーはかわいかったけど、噛み合わない気持ちをずっと感じていた。

 雨のふる新宿で、どうする?という流れに何度もなったけれど、「君の名は。」も「聲の形」も見たかったけれど、2時間すわっている自信がなかったのでやめた。

 聲の形は大好きな漫画です。映画になったことで、文化人や良識人にぶった切りにされてしまっていることに思うところがないわけでもないけれど、うまく言葉に出来ないし、彼らの正しさは悲しさを孕んでいるから、何も言えない。

 いじめられっ子と被差別民族は少し似ていると思った。

9/22

 最終日、土砂降りの渋谷で、このかわいこちゃんがすごい!2016とデートをした。人目を避けて握った左手が、バカみたいに熱くて、これが恋だと思いました。だけど夢だと思いました。だから僕はきみとさよならしたのち、うっとりしながら線路に飛び込みたくなる衝動を抑えるのに必死でした。帰りたくなかったの。ありがとう、生身のファンタジア。ほかの人ともこうして会ったりするんでしょう。彼氏がいるのも知ってるよ。だけど嬉しかったから、また会いたいな。

□病毒

9/27

 恋人ができた。

□どうしたらあなたみたいになれるの

 もうだめだよ、もうムリ、て境界線がほかの人よりもずっと手前にあって、本当に無理になるまでにやめてしまう。それが自分に甘いとされる所以だ。だけど僕の無理ラインは、ほかの人と違う座標にある。

 なにかしようとするたび、やっぱり僕はポンコツだ、と酷く落ち込むハメになる。だから何もしなかったんだな、と、ようやっと思い出すことが出来た。この感覚を手に出来ただけでもう十分なので、僕を安全な場所に帰してください。ここはどうもおちつかないんです。

 おれは羨ましいよ。きみのことが羨ましい。ごめんね、きみのことなにもしらないけれど、なにもみていないけれど、きみのことがうらやましいんだ。

 愛しているよ、マイフレンド。いつか会ったならどんな話ができるかなぁ。