才能ない脳

かわいい自分を演出するためだったのにいつのまにやらゲボの掃き溜め

あいどんわなだい

恋愛ネタ三本セット


銀杏BOYZ - あいどんわなだい(PV)

ひっでぇPV(だいすき)

 

□愛知の恋

 僕がまだ仕事をしていたころ。社会的な生物であろうとしていたころ。研修で何度か名古屋に行きました。仕事の研修なのに、次の日が休みだったりするとここぞとばかりにコロナクラブに行ったりして、ああ、やっぱり真人間にはなれそうもないなあ、なんて考えていました。

 せっかくだし(?)と、名古屋でホモに会おうと企てました。それはそれはかわいい男の子と。笑って話して、抱きしめあって、最後に少しだけ泣いた。夢だってわかっている夢が覚める瞬間は誰だって悲しい。

 一緒に食べた味噌煮込みうどんは熱くて、上あごをガッツリやけどした。2人で行ったコロナクラブのカラオケルームで1曲50円払って歌う喝采はとても気持ちがよかった。

 そんなこともあったな、なんて、それぐらいの恋でした。でも、久しぶりに時間が止まればいいなんて。いまのところ、それが最後の恋です。

 

□なんでもシアワセになれるなら

 監視されている(ようなきがする)。僕が悪口を言っていないか不安なのだろう。こんな穿った見方しかできなくなってしまった自分が悲しい。

 大切にしていたはずなのに、大事だったはずなのにね。今度は上手にやれるって思ってたのに、自分が見捨てなくても、相手に見切られることがあることを知らなかった。

 何をそんなに怒っているの、とよく言われる。僕には怒る権利はないらしい。自分でもよくわからない。怒っているつもりは特にない。少しイライラしている。もう要らないだけなのに。もう頼れないだけなのに。他人の不幸を願うようにだけは、なんて、矜持も僕にはないですし、気分のいいものではないですよ。お気に入りだった分だけ、冷めたときに自分が見ないふりしていた部分に目が行く。自己愛だとかしたたかさだとか。それは皆同じことか。まあ、まだ子供だし…と擁護される。どこまでも大人になれない自分が情けないけれど、今以上に頭痛の種を増やしたくないのだ。

 考え始めると気が滅入るので、もうやめよう。かわいこちゃんだった人の話。

 

恋する惑星

 僕にすきなひとはたくさんいたほうがいい、と教えた人がいます。すきなひとがたくさんいれば、一人の人間に依存しすぎて相手が離れていくこともないし、相手が自分の意にそぐわない言動をとったとしても、そのときはちがうすきなひとのところへ行けばいい、と。

 そんな彼が、いつからか、ひとりの人間に恋をしました。

 彼は恋をして、ずいぶんとかわいくなりました。や、もともとかわいいんですけど。恋愛沙汰における性格的な面で、以前の豪胆ぶりはどこへ行ってしまったの、といわんばかりの変わりようでした。

 「ピーーーナイト(エロ系イベント)いこ?」「ごめんなさい、心に決めた人がいるので…」こんなやりとりが楽しかった。

 恋する彼はまっすぐになっていて、僕はそれが羨ましかった。彼の好きな相手は僕もとても好きだったけれど、2人には幸せになって欲しいとおもった。ホモに愛なんてないっしょ?って思ってるからこそ、2人が作ろうとしている愛が尊く感じた。

 僕は彼の好きな相手の気持ちはわからない、彼のことをどうおもっているのかも、いまいち掴めないでいる。だけどできれば、同じ気持ちでいてほしい。彼が想っているのと同じくらい、彼のことを好きでいてほしい。

 いつか2人で暮らすのが夢だと言っていた。その夢がどうか叶いますように。