才能ない脳

かわいい自分を演出するためだったのにいつのまにやらゲボの掃き溜め

本当

□後日談は続く

 件の夏ヒェスに行ってきました。8月7日のロッキン。すごい暑さと肉の熱。そもそも暑いのダメだし、人混みもダメなのになぜ行くと言ったのか???自身の無責任さと想像力のNASAに参るのです。誘ってくれた後輩女子には悪いけれど、多分もう行くことはなさそうだなと思ってしま。はじめてのヒェスは計画性もなくて見たいバンドもひとつしか見られなかったし、グッズも売り切れてたりしたけど、それでも楽しくはありました。見たいバンドっつーか大森靖子なんですけど。

 大森靖子のフード付きタオルをかぶっていたら、知らない女の子に話しかけられた。そんなことは初めてだったので少しうれしかった。お祭りニンゲンみたいなひとしかいないひたちなか海浜公園のなかで、その人だけは大森靖子にヤラれちゃってる同胞のような気がした。

 帰りに後輩女子と「まさか天体観測が2回も聞けるなんてねー」「ねー」なんて話しながらゲラゲラ笑ってた。トリのバンプのアンコールまで見てたら終電に間に合うか怪しくなって、死んでも巣鴨まで帰りたくて疾走してたらエスカレーターでコケてアオタンできた。痛いし。

 なんていうか、感動的なフェス体験みたいなことにはならなかったけど、地元での自分を忘れられたのは嬉しかった。あとやっぱり音楽は部屋で一人で聴いてるのが好きだと思った。歌詞が聞き取れないくらいの音量でもいいの。自分の物でいてほしいから。

 

□大切

  8月6日、トイちゃんに会う。トイちゃんはすごい。大学を卒業したのち、昼はバイトで学費を稼ぎながら夜間デザイン系の専門学校に通っている。僕から見ればそれはもう素敵なことだ。嫉妬もできないくらいすごいと思っている。

 ――トイちゃんとは過去にまあそれなりにいろいろあった。わざわざそれを文字に起こすほどの元気はないけれど、一時は本当にきらいになった。トイちゃんを憎んでいた時期は自分にとっても辛っっくて苦し~~時期で、いろんなことがうまくいかなかったし、ゲイコミュニティですらうまくやれない自分に辟易していた。だから仲直りできたことは本当に嬉しかったし、トイちゃんのこともう一度ちゃんと好きになれて、よかった。でもゲイコミュニティに僕の居場所はないままで、トイちゃんは特別みたいだ。

 その日は渋谷パルコの閉館カウントダウンのイベントで、大森靖子が弾き語りフリーライブをやるという情報をトイちゃんがどこからか仕入れてきたので、予定を変更して2人で渋谷へ行った。クソ暑かった。「少女漫画少年漫画」は弾き語りのほうが好きだなと思った。CD音源はアレンジが過剰すぎる。

 同じ場所に、トイちゃんの知り合いの大森靖子フォロワーのゲイ集団がいた。トイちゃんはゲイが複数人集まって内輪のノリを公共の場でするのが怖いと言っていた。僕はそれを腐女子のそれに少し似ているなと思った。僕は自分の話し方が銀魂腐女子に似ているな、といわれたことを思い出した。あーん、関係ない。僕には友達がほとんどいない。どこの世界にも。トイちゃんの知人ゲイは大森靖子の非常に熱心なファンで、大森靖子本人ともSNSでリプライを送りあうほどの親密な仲なのだという。そんな話を聞き流しながら、僕はやっぱりどこにいても何者にも成れない自分を確認した。大森靖子になりたかった。トイちゃんにもなりたかった。僕は、その、なんだ、

 某細専デブの八潮さんとカラオケで性行為をした話を、カラオケでしちゃうトイちゃんは迂闊でかわいいと思った。それから、もうデブは好きじゃないんだ、と言って、笑ってみせた。次に会えたら言おうとずっと思っていたこと、あれは下心だったよ、という言葉が、どうしても言えなかった。

 トイちゃんは僕の数少ない友達だと思う。でもトイちゃんには僕よりも仲のいい友達が何人もいて、僕よりも大切なものがたくさんあるのだと思った。それでいい。東京には僕の居場所はもうないように、トイちゃんの生活の中に僕はもういないのだと思った。それでいい。

  素直に応援しているから、これから先、いいことがたくさんあるといいね。またね。

 

□安いオカマ、略して安岡パス美

 地元に戻ってきてそうそう、清水のマジキチお兄さんに安いオカマと罵倒された。これで3度目である。いいの、わかってるし。でももう若さでは売れないね、って言われたときはひっぱたいてやりたくなった。

 

 But, I'm a Creep....

 

 今回、安いオカマ認定されたのは、新宿の某カラオケ店、ちなみに509号室、で年下のかわいい男の子といかがわしい行為に及んだ話をしたからである。あまり詳しいことは言えないのだが、なんていうかあんまりにもかわいかったので、このかわいこちゃんがすごい!2016といった感じだった。ありていに言って惚れた。

 でもだからといってなにもない。僕の生活は変わらない。清水のマジキチお兄さんにバックでヤラれながら「わんっ、わんっ」とないたら爆笑されたくらいです。「ぶひっ、ぶひぃ」だろ?じゃねーぞ殺すぞ。

 

 犬になりたい